DIY初心者がまず揃えるべき電動ドライバーの種類と使い方とは?

子供ドライバー

昨今のDIYブームは凄いものがあります。

テレビや雑誌で取り上げられることも多く、ホームセンターにはDIY向けの材料や見本が豊富にあり “自分で物を作る” という事が世間一般に広がりつつあります。

DIYにチャレンジしてみたい!でもどんな道具が必要なの?そんな方にまず最初に必要な電動工具 ”電動ドライバー” の種類と使い方を紹介します。

目次

最初に揃える電動工具、電動ドライバー。

充電式電動ドライバー(インパクトドライバー)によるビス止め

充電式電動ドライバー(インパクトドライバー)によるビス止め

充電式電動ドライバー(ドリルドライバー)による穴あけ

充電式電動ドライバー(ドリルドライバー)による穴あけ

DIYを始めるにあたって最初に必要な電動工具は、電動ドライバーです。

スイッチを入れると先端が回転するシンプルな電動工具ですが、ネジ締め(ビス止め)や穴あけといったDIYの基本作業を行う上でなくてはならない道具です。

電動ドライバーは、コンセントに電源コードをつないで使用するタイプと専用充電池を使用するコードレスの充電式がありますが、最初に揃えるのは充電式電動ドライバーになります。

ドリルドライバーとインパクトドライバー

電動ドライバーは機能の違いから ドリルドライバーインパクトドライバーの2種類に分けられます。

それぞれの機能についてマキタ製のドリルドライバー・インパクトドライバーを使って説明していきます。

ドリルドライバー

ドリルドライバー 各部名称

ドリルドライバー 各部名称

ドリルドライバー 各部名称

ドリルドライバー 各部名称

ドリルドライバーは、ドリルチャックの先端にドライバービットやドリルビットを取り付け、先端部を高速回転させてネジ締や穴あけをする電動工具です。

ビットとは?

いろいろなビット

ビットとは電動工具に取り付けて使用する先端工具です。

ドライバービットやドリルビットなど様々な物があります。

 

ドリルチャック部回す

ドリルチャック部回す

ツメが開く

ツメが開く

ドリルチャックを左方向へ回す(ドリルチャック部を正面に見て)と、ツメが徐々に開いていきます。

 

ビット等を差し込む

ビット等を差し込む

ドリルチャックを締め込む

ドリルチャックを締め込む

使用するビットより少し広めにツメを開いたら、ビットを差し込み、右方向に回して(ドリルチャック部を正面に見て)締め付け固定します。

 

スイッチの引き加減

スイッチの引き加減

正転

正転

逆転

逆転

スイッチの引き金を引く量が少ないとゆっくりとした回転になり、引く量が多いと高速回転になります。

ドリルドライバーを後方から見て、正逆転切替レバーの右側を押し込むと正回転(ネジを締め込む方向)し、左側を押し込むと逆回転(ネジを緩める方向)します。

正逆転切替レバーを中間位置にすると、スイッチの引金を引けなくなります。

 

速度切替操作

速度切替操作

締め付け力切替

締め付け力切替

ドリルマーク

ドリルマーク

速度切り替えレバーは1側にセットすると低速、2側にセットすると高速の回転速度になります。

締め付け力切替リングは数字が大きくなるほど締め付け力が強くなります。

穴あけの際には、締め付け力切替リングをドリルマークに合わせて作業します。

他のメーカーも同じような位置に同じ機能の切り替えレバー・リングがあります。

インパクトドライバー

インパクトドライバー 各部名称

インパクトドライバー 各部名称

打撃力切替スイッチ

打撃力切替スイッチ

インパクトドライバーにはドリルドライバーと同様に高速回転機能がありますが、大きな違いの一つに、インパクトドライバーには打撃機能が備わっている点です。

打撃機能は、回転しているドライバーを後ろからハンマーで叩いているイメージです。

締め付け作業中、ある程度の負荷がビットにかかると打撃機能が働き、回転機能+打撃機能で負荷が強い締め付けも容易に出来ます。

インパクトドライバーは穴あけも出来ますが、どちらかと言うとネジやボルトの締め付け作業に特化した電動ドライバーと言えます。

 

スリーブ

スリーブ

スリーブをスライド

スリーブをスライド

ドリルドライバーとの大きな違いの二つ目が、ドリルビット等を取り付けるチャック部分の構造が異なる点です。

ビットの装・脱着するには、スリーブを前方にスライドさせます。

 

ビット装着

ビット装着

装着完了

装着完了

スリーブをスライドさせた状態でビット等を刺し込みます。

スリーブから手を離すと、バネの力でスリーブが元の位置へ戻ります。

スリーブが戻るとビットをロックする機能が働き装着完了です。(ビットがきちんと固定されているか引っ張って確認しておきます。)

 

インパクト用ビット各種

インパクト用ビット各種

六角構造

六角軸

インパクトドライバーに装着出来るビットは基本、取付部分が “六角軸” の物です。

六角軸のビットの取付部分にはくぼみがあり、インパクトドライバーのチャック内部にくぼみが引っかかり固定される仕組みです。

 

ドリルチャックアダプター

ドリルチャックアダプター

アダプター装着

アダプター装着

チャックハンドルで締め付け

チャックハンドルで締め付け

ドリルチャックアダプターを使用すると、六角軸以外のビットを使用する事が出来る様になります。

ドリルチャックアダプターが六角軸なので、そのままインパクトドライバーに装着出来ます。

ドリルビット等をチャックに差し込み、チャックハンドルで締め付け固定します。

スイッチの引き加減による回転数の上げ下げ、正逆転切替機能はドリルドライバーと変わりませんが、各メーカーとも打撃力切替機能が備わっています。

打撃力を切り替えれることで、締め付けにパワーやスピードが必要な場合や繊細なネジ締の様な場合まで、様々な作業に応じた締め付け力に対応する事が出来ます。

 

使用上のコツと注意点

押し込む力が重要。

なめてしまったネジ

なめてしまったネジ

ビットが外れる

ビットが外れる

電動ドライバーを使用してネジ締めをすると、ビットが空回りしてネジをなめてしまったり、ネジからビットがずれて外れ部材を傷つけてしまうことがあります。

 

ビットを密着させ続ける

ビットを密着させ続ける

手を添え押し込む

手を添え押し込む

原因は、電動ドライバーを押し込む力が不足していてビットとネジが密着していない為です。

ネジが部材に食い込んでいく速さに合わせて電動ドライバーを押し込んでいかないと、ビットとネジの密着が悪くなります。

特にインパクトドライバーの場合、打撃機能によってビットがネジ頭から跳ね上がる現象がおきます。

跳ね上がりをしっかりと抑え込む様にドライバーを押し込んでいくことが必要になります。

スイッチを引く手+電動ドライバー後方に手を添えて、両手を使って押し込んでいくようにすると、ビットとネジがしっかり密着し失敗無くネジ締めが出来ます。

垂直に穴あけ

ドリルガイド

ドリルガイド

電動ドライバーを使う上で意外と難しいのが、部材に対して真っ直ぐ垂直にビットを操作する事です。

真っ直ぐネジを打ち込んだり、穴をあけているつもりでも、多少斜めになってしまうことが多いです。

少しの傾斜でも、厚い部材であればズレが大きくなってしまいます。

そこで便利なのが、“ドリルガイド” です。

 

ドリルチャック構造

ドリルチャック構造

ドリルガイド使用例

ドリルガイド使用例

スタンドタイプのドリルガイドは、ドリルチャックアダプターと同じドリルチャック構造を有していて、電動ドライバーを取り付けて使用します。

左右2本のスライドバーに沿って電動ドライバーが上下し、部材と垂直な穴あけが出来ます。

 

角度目盛り

角度目盛り

傾斜穴あけ

傾斜穴あけ

ベース部には角度目盛りが付いていて、垂直方向の穴あけは勿論、傾斜のついた穴あけも出来ます。

 

穴あけの深さ調整

穴あけの深さ調整

ベースのV溝

ベースのV溝

丸棒に穴あけ

丸棒に穴あけ

スライドバーのストッパーを任意の位置で固定する事により、ビットの出寸法を調整・固定する事が出来ます。

ベースのV溝を使用すると、丸棒への穴あけも可能です。

 ひねり

ひねり

ひねり

長さの長いネジの締め込みなど抵抗力の強い作業をする際に、ドリルドライバーを使用すると、ドライバー本体ごと反回転方向に持っていかれる事があります。

ドリルドライバーには、打撃機能が無い為、締め付け時の抵抗力が直に保持している手に伝わってしまう為です。

ドリルドライバーをしっかり保持していないと、抵抗力に負けて本体が回転し手首をひねるなどの怪我につながります。

抵抗力の強い作業をする際にはインパクトドライバーを使用すべきです。

ドリルドライバーしかない場合は、下穴をしっかりあけてからネジ止めするなど工夫が必要です。

 

選ぶ基準は?

ドリルドライバーとインパクトドライバー

ドリルドライバーとインパクトドライバー、どちらを選んだらいいのか?

これからDIYを始める方には、ドリルドライバーです。

DIYを始める時はまずは小物から作って、スキルが上がって来たら徐々に大きな物にチャレンジしていく事になります。

繊細な作業から、ある程度の大きさの物まで対応できるのがドリルドライバーです。

電動ドライバーに慣れないうちからインパクトドライバーを使用すると、パワーが大き過ぎてうまく使いこなせません。

ドリルドライバーである程度慣れ、パワーやスピードが必要な作業が増えてきたらインパクトドライバーを使用するのが良いでしょう。

選定基準

実際に電動ドライバーを選ぶ時の基準は、

  1. メーカー
  2. 充電バッテリーの容量
  3. 価格

です。

①メーカーは、製品のクオリティ・アフターサービスのしやすさから国内メーカー、特にマキタ・ハイコーキがおススメです。

各メーカー間で充電バッテリーの互換性は無いので、今後他の充電式電動工具を購入する場合、一番最初に購入した電動工具のメーカーで揃えることになる為、慎重に選んでください。

 

②充電バッテリーの容量は、18V・14.4V・10.8Vなどの種類に分かれていて、数字が大きいほどパワーが強くなります。

同じメーカー内でも指定されたV(ボルト)以外のバッテリーは使用出来ません。

今後他の電動工具を揃えていく際、はじめに選んだV(ボルト)と同じ容量のバッテリーを使う電動工具を揃える事になります。

各メーカー共、18Vの電動工具をメインにしてきています。

同じV(ボルト)のバッテリーでもアンペアの違いにより、6.0Ah・5.0Ah・4.0Ah・3.0Ahなどに分かれています。

数字が大きいほど、バッテリーの持ちが長くなります。

 

➂電動工具は価格が高くなる事に比例して、品質(機能・耐久性)も良くなります。

価格の低い物を選びがちですが、多少高価でも品質の良い物を選ぶべきです。

おススメの機種

マキタ、ハイコーキのドリルドライバーでおススメはこちら⇨

 

マキタ、ハイコーキのインパクトドライバーのおススメはこちら⇨

まとめ

今回は、DIYを始めるにあたって最初に揃える電動工具、電動ドライバーについて種類と使い方、そして選び方について説明しました。

特に選び方が重要で、最初に選んだメーカー・充電バッテリーの容量が後々揃えていく充電式電動工具の基準となるので慎重に選んでください。

ホームセンターでは工具の貸し出ししているところもあるので一度試してみるのもいいでしょう。

“MADE IN JAPAN” のメーカー(マキタ、ハイコーキなど)が品質の良い電動工具を作っていておススメです。

ぜひ参考にしてみてくださいね。

子供ドライバー

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