木工において使用頻度が高い電動工具、”トリマー”。
”面取り” ”溝ほり” ”ならい加工” など様々な切削加工が出来る、非常に便利な工具です。
各工具メーカーから多くの機種が出ていますが、今回はマキタの充電式トリマー ”RT50D” について使い方等を詳しくレビューします。
マキタ充電式トリマー・RT50D

マキタ製充電トリマー ”RT50D” は、18Vのリチウムイオンバッテリーで動く、コードレストリマーです。
RT50Dには、充電器本体とバッテリー1個が付属した ”RT50DRG” とトリマー本体のみの ”RT50DZ” があります。
(マキタ製の充電トリマーには、14.4Vのリチウムイオンバッテリーを使用する ”RT40D” もラインナップされており、 18Vの場合と同じく充電器本体とバッテリー1個が付属した ”RT40DRG” とトリマー本体のみの ”RT40DZ” があります)


”RT50DRG” には、専用のハードケースが付属しており、トリマー本体・充電器他の付属品がケースにはまって収納出来る様になっています。




”RT50DRG” には、トリマー本体・充電器(DC18RC)・バッテリ(1個)・ストレートガイド・ダストノズル・スパナ(22・13)・コレットコーン(6mm・8mm)・トリマガイド・テンプレットガイド・ストレートビットがセットになっています。
”RT50DZ” には、RT50DRGのセットから充電器・バッテリ・専用ケースを除いた、トリマー本体と付属品がセットになっています。
RT50Dの各部名称とスペック




RT50Dは、バッテリをトリマー上部にはめ込み使用します。


RT50Dは、ベースプロテクタ面からの高さが226mm、幅が134mmになります。
AC電源タイプのマキタ製トリマー ”3707FC” と比べると、高さ・幅共にRT50Dのほうが大きくなっています。


RT50Dはバッテリを装着した状態での重さが1.9㎏になり、3707FC(1.2㎏)と比べて重く、本体の太さも太くなっています。
ただし、ベースプロテクタの外寸と中央の穴の大きさは、3707FCと同じサイズになります。

| ダイヤルの目盛り | 回転数(回転/分) |
| 1 | 10000 |
| 2 | 15000 |
| 3 | 20000 |
| 4 | 25000 |
| 5 | 30000 |
RT50Dには ”回転スピード調整ダイヤル” が付属しており、ビットの回転数を ”10000回転/分~30000回転/分” に可変することが出来ます。
目盛りの数字が大きくなるとビットの回転スピードも速くなります。
ちなみにAC機の3707FCは回転スピードの可変機能はなく、26000回転/分(電子制御付き)の定速回転になります。




日本製のトリマー(AC機の3707FC等)は、通常使用できるビットの軸径が6mmになります。
RT50Dは、コレットコーン・ビットをはめ込むシャフトの穴が大きくなっており、付属のコレットコーン(6mm用・8mm用)を変えることで、6mm及び8mmの軸径のビットを使用することが可能です。
RT50Dを含めたトリマーの人気機種4つを詳しく比較した動画はこちら
RT50Dの使い方
ビットの交換


締め付けナットを緩めて、本体からトリマーベースを取り外します。


コレットナット中央のチャック孔にビットを15mm程度差し込みます。


RT50Dには ”シャフトロック機能” があり、シャフトの横穴にシャフトロックのピンを押し込むと、シャフトの回転をロックすることが出来ます。

シャフトロックを押し込んだ状態で、スパナ22でコレットナットを締め付けます。
ビットを取り外す時(コレットナットを緩める場合)は逆の要領で行います。


RT50Dにはコレットナット用のスパナ22のほかに、シャフトをロックするスパナ13が付属しています。
シャフトロック機能を使わずに、スパナ13でシャフトを固定しスパナ22でコレットナットを締め付けることも出来ます。
スパナを2本使用してコレットナットを締め付ける方法は、トリマーの使い方と構造について詳しく説明します。 の記事を参照してください。
ビットの出・切り込み深さ調節




トリマーベースの締め付けナットを緩めます。
切り込み深さ調整ネジには ”歯車” が付属しており、本体の溝とかみ合うようになっています。
切り込み深さネジを合わすと(歯車と連動)、ベース面を上下させてビットの出・切り込み深さの調整が出来ます。
任意の切り込み深さに調整が出来たら、締め付けナットを回し、トリマーベースを固定します。

本体歯車の溝の両側には、ミリとインチの目盛りがしるされており、トリマーべースの開口部上端が指し示す目盛りを使って切り込み深さの調整量の確認が出来ます。
スイッチ操作


待機ボタンを押すと、切削箇所と照らすライトが点灯し、待機モードになります。

ライトが点灯中(待機モード中)に電源ボタンを押すと、始動します。
待機モード中操作を行わず10秒経過すると、自動でライトが消えて(待機モード解除)、電源ボタンを押しても始動しません。
待機モードが解除されてしまった場合は、再度待機ボタンを押してから(待機モードにする)、電源ボタンを押して始動します。
ストレートガイド


ストレートガイドは、部材の端部から比較的近い位置の溝を切削する時に使用し、部材の端部にガイドを押し当てながら切削します。


ストレートガイドの取り付けは、クランプスクリュをゆるめ、トリマーベース・クランプスクリュ間に差し込み、クランプスクリュを締めて固定します。

RT50Dのストレートガイドは、AC機の3707FCに比べ、ガイドプレートのトリマーベースに取り付ける部分が短くなっています。


トリマーベースには、ストレートガイドを取り付ける位置のずれを無くすのとガイド自体が回転してしまうのを防ぐ為、取り付け用ガイドの出っ張りがあります。
AC機の3707FCの出っ張り部の長さに比べ、RT50Dの出っ張り部はかなり短くなっています。


RT50Dはガイドプレートのトリマーベースに取り付ける部分とトリマーベースの出っ張り部分がかなり短くなっている為、クランプスクリュを締め付けた固定後にストレートガイドの両サイドが上下に動いてしまうことがある為、注意が必要です。
また、同じ理由からAC機の3707FCの様にストレートガイドをベース面から離して固定・使用する事が出来ません。
トリマーでストレートガイドを使用した切削方法に関しては、トリマーの使い方と構造について詳しく説明します。 の記事を参照してください。
テンプレットガイド



テンプレットガイドは、型板(テンプレート)に沿った溝を切削する際に使用され、型板と同形状の部材を加工する事が出来ます。



トリマベース底面の固定ネジをゆるめ、ベースプロテクタを外します。
ベース中央の溝にテンプレットガイドをはめ込みます。


ベースプロテクタをかぶせて、固定ネジで固定してテンプレットガイドの取り付け完了です。
トリマーでテンプレットガイドを使用する場合の切削方法に関しては、トリマーの使い方と構造について詳しく説明します。 の記事を参照してください。
集塵機能


RT50Dは、付属のダストノズルをトリマーに取り付け集塵機に連結すると、集塵機能を働かすことが出来ます。
ただし、集塵ホースを接続する為にトリマーの操作性が悪くなるので、作業内容に合わせて集塵機能の使用の有無を決める必要があります。
プランジベース




RT50Dには、「プランジベース」を取り付ける事が出来ます。


プランジベースは、ルーターに付属している本体を垂直方向に上下出来る「プランジ機能」をトリマーに付属する事が出来るアタッチメントになります。
プランジべースをトリマーに取付けるとプランジ加工(垂直方向への切削加工)が可能になります。
始動後にビットを回転させたまま本体を上下出来るようになる為、加工材の途中に溝を切削する途中溝の加工や、穴あけ加工・彫り込み加工・平面出し加工などが容易に安定して出来るようになります。
プランジベースに関して詳しくは、プランジベースの構造と使い方について詳しく解説します。 の記事や以下の動画で詳しく解説しています。
RT50Dの使用感


RT50Dは、重心が待機・電源ボタンの反対側に若干ずれています。
面取り加工など、トリマーのベース面と部材の接地面が狭くなる加工の場合は、ベース面を部材にしっかりと押し当てて切削するようにします。
ストレートガイドは、前述のように若干ガイドの両サイドが上下に動きますが、ガイド面とビット間のセットした寸法はずれることなく正確な位置に溝をほることが出来ます。


RT50Dは最大の回転数が 30,000回転/分 とAC機と遜色ないスペックです。
深い溝など切削抵抗が強い加工でも、AC機と変わらない切削力を発揮してくれます。

RT50Dは、待機モード中に電源ボタンを押して始動します。
しかし、待機モードが10秒間しか無くすぐに待機モードが切れてしまう為、若干操作性が悪くなります。
まとめ
今回は、マキタの充電式トリマー ”RT50D” の使い方等についてレビューしてみました。
充電式ではありますが、AC機の3707FCを上回る回転数で遜色ない性能です。
AC機の3707FCより重量があり、操作に慣れるまでは重さを感じますが、電源コードがないワイヤレスの操作性は抜群に良く、おススメです。
またRT50Dと3707FCを含めた人気4機種の比較動画も参考にしてみてください。
トリマーについて詳しい使い方に関しては、トリマーの使い方と構造について詳しく説明します。 の記事を参照してください。



