”モノ作り” したい人のための DIYノウハウブログ







壁に物を取り付ける方法とは?石膏ボード用フック・アンカーの種類と取付方法について説明します。

イサ
WRITER
 
この記事を書いている人 - WRITER -
イサ
自宅に小屋を建て木工メインでDIYをしています。家具製作に携わった経験とノウハウを活かしてDIYに関する情報を発信しています。

 

壁にフックや棚を取り付けようとした時、ビスや釘を使用すると緩かったり抜け落ちてしまって上手く固定出来なかった経験、ありませんか?

しっかり固定出来ない原因は、取り付ける壁の素材・構造に適した固定具を使用していない事です。

今回は壁材に主に使用されている “石膏ボード” に使用できる取付金具について、種類と取付方法について説明します。




壁の素材と構造

石膏ボード

石膏ボード

石膏ボード木口面

石膏ボード木口面

取付物を失敗無く固定する為には、壁の素材・構造について知っておく必要があります。

壁材には主に “石膏ボード” が使用されています。

石膏ボードとは石膏を心材として外側をボード用原紙で覆って作られている板状の建築資材です。

防・耐火性・遮音性にすぐれ、カッター等で切断出来るなど施工性に優れています。

石膏ボードの上に壁紙等が張られ壁として仕上げられています。

ただしもろい素材の為、ビスや釘に対しての保持力がありません。

 

間柱

間柱

鋼製下地

鋼製下地

中空構造

中空構造

壁の裏側には石膏ボードを固定する為に、木製下地(間柱)や鋼製下地(軽天)が等間隔(300mm~450mm程度)に設置されています。

間柱と間柱の間や軽天同士の間に空間がある構造が “中空構造” と呼ばれています。

今回紹介する固定金具は基本的に下地の無い中空構造の場所に使用するものです。

 

下地チェック

打音チェック

打音チェック

下地探し どこ太

下地探し どこ太

下地チェッカー 機能

下地チェッカー 機能

固定金具を取り付ける際には、壁の裏側がどのような構造であるのか、石膏ボードの厚みは何ミリか把握する必要があります。

はじめに壁を軽く叩いて打音を聞き取ります。

打音が響く場所は下地がなく中空で、あまり響かない場所は下地(間柱等)があります。

下地の場所が大まかに分かったら下地チェッカーを使用し、石膏ボードの厚みを測定します。

下地チェッカーは壁に押し当てると先端から針が出てきて、その針の出寸法を測ることが出来るものです。

 

下地場所に刺す

下地場所に刺す

針が突き当たる

針が突き当たる

壁断面図

壁断面図

下地場所に下地チェッカーを押し当て刺していきます。

ある程度刺し込むと針先が下地に突き当たってそれ以上刺し込めなくなります。

その時に下地チェッカーの目盛りを読み取り、その数値が石膏ボードの厚みになります。

 

奥まで刺し込める

奥まで刺し込める

下地が無い場所

下地が無い場所

下地の無い中空構造(固定金具を取り付ける場所)の場所では、下地チェッカーの針が突き抜けます。

 

 壁に跡が目立たないタイプ

取付物を外したり、場所を移動する為に取付フック等を外す可能性がある場合は、壁に取り付け跡が目立たないタイプが適しています。

ピン(細釘)を使用するタイプとホッチキスの針を使用するタイプの使い方を説明します。

 

ピン(細釘)タイプ

ピンタイプ

ピンタイプ

ピンタイプのスタンダード

ピンタイプのスタンダード

ホームセンターでは色々なピンタイプのフックが売られており、石膏ボード専用から合板まで使用できる物など様々です。

今回はスタンダードな “石こう釘” を使用し説明します。

 

フック・取付パーツ・釘・キャップ

フック・取付パーツ・釘・キャップ

釘打ち込む

釘打ち込む

フック本体の穴に取付ピースをはめ込み、釘を打ち込んで壁に取り付けます。

取付ピースには穴があいており、釘を穴に差し込んで打ち込みます。

 

釘全て打ち込む

釘全て打ち込む

キャップ取付

キャップ取付

取付完了

取付完了

取付ピースのすべての穴に釘を打ち込みます。

取付ピースにキャップをはめ、取付完了です。

 

釘の向き

釘の向き

壁裏面

壁裏面

取付ピースの穴に釘を差し込んでいくと、三方向に釘がクロスしていることが分かります。

クロスして釘が打ち込まれることによりフックを固定・保持する事が出来ます。

 

石膏ボードに垂直方向に釘を打ち込んでも保持出来ず抜けてしまいます。

ピンタイプ(細釘)はピンを斜め下方向やクロスさせ打ち込む事で、釘やビスが効かない石膏ボードにフック等を固定・保持させる仕組みになっています。

イサ

 

ラジオペンチで釘抜き

ラジオペンチで釘抜き

釘の跡

釘の跡

フックを取り外す時は、ラジオペンチやニッパで釘を抜き取り外します。

釘の跡が壁に残りますが、容易に補修出来るレベルです。

 

ホッチキスの針タイプ

壁美人。

壁美人。

内容物

内容物

ホッチキスを使用し石膏ボードへフックを取り付けるタイプです。

 

フィルムはめ込みます。

フィルムはめ込みます

180度開くホッチキス

180度開くホッチキス

斜め30度

斜め約30度

金具に付属のフィルムをはめ込みます。

180度開くホッチキスを用意し、針を付属の専用針に取り替えます。

金具を壁に押し当て、斜め(壁から約30度の角度)にホッチキスの針を打ち込みます。

 

ホッチキスの針打ち込み

ホッチキスの針打ち込み

取付完了

取付完了

全てのホッチキスの針を打ち込んでカバーをはめたら取付完了です。

 

針抜きます

針抜きます

ホッチキスの針跡

ホッチキスの針跡

金具を取り外す時は、ホッチキスの針抜き部分で針を外していきます。

石こう釘を使用した際の跡と比べると、ホッチキスの針跡の方が目立ちません。

 

アンカータイプ。

取付物を移動したり取り外すことのない場合や、強い固定力を求められる場合はアンカータイプが適しています。

代表的なアンカーの使い方を説明します。

 

金属製のスタンダード。

中空用アンカー

中空用アンカー

アンカー実物

アンカー実物

金属製の中空構造用アンカーです。

石膏ボードのみならず、合板を使用した中空構造の壁や天井に使用出来ます。

 

7.5mmドリル

7.5mmドリル

ドリルで下穴あける

ドリルで下穴あける

ドリルで石膏ボードに下穴をあけます。

 

石膏ボードは大変もろいもので、所定のドリルビットを使用しても下穴が大きくなってしまいがちです。

今回の下穴径は8mmですが、少し小さい7.5mmドリルビットで下穴をあけるのがゆるみなくアンカーをはめ込むコツです。

イサ

下穴に差し込みます。

下穴に差し込みます。

アンカーのツメを食い込ませる

アンカーのツメを食い込ませる

下穴にアンカーを差し込みます。

アンカーのツメをしっかり石膏ボードに食い込ませ固定します。

 

ドライバーで締め付けていく

ドライバーで締め付けていく

石膏ボード裏側

石膏ボード裏側

手回しのドライバーでネジを締めていきます。

ネジを締めていくことにより、反対側(石膏ボード裏面)のネジ部を覆っていた部分が徐々に折れ曲がりながら石膏ボードに寄ってきます。

 

アンカー固定完了。

アンカー固定完了。

三脚状態。

三脚状態。

さらにネジを締めていき、ドライバーに抵抗感を感じるところで締め付けをやめます。

その時裏側では、折れ曲がった部分が三方向に開き石膏ボード面にピッタリと接しており、アンカーの固定完了です。

これ以上ネジを締め付けてしまうと、アンカーが必要以上に石膏ボードに食い込んでしまいます。

その結果、石膏ボードの破損につながり、アンカーの強度が落ちる事となってしまいます。

ネジの締め込み過ぎを防ぐ為にも、必ず手回しのドライバーで締めてください。

 

ネジ外す

ネジ外す

取付物をネジ止め

取付物をネジ止め

取付完了

取付完了

アンカーが固定出来たら、いったんネジを取り外します。

取付物をネジでとめて、取り付け完成です。

 

下穴不要のキリ付き。

石膏ボード専用キリ付きアンカー

石膏ボード専用キリ付きアンカー

キリ付きアンカー

キリ付きアンカー

2番プラスドライバー使用

2番プラスドライバー使用

石膏ボード専用のキリ付きアンカーです。

先端部にキリが付いていて、そのままねじ込んでいくので下穴が不要です。

 

2番のプラスドライバー使用

2番のプラスドライバー使用

壁面とフラット

壁面とフラット

石膏ボード裏面

石膏ボード裏面

2番の手回しドライバーでアンカーをねじ込んでいきます。

アンカーが壁面とつら(フラット)になるようにねじ込みます。

アンカーが石膏ボードを突き抜けます。

 

ビスをねじ込みます。

ビスをねじ込みます。

石膏ボード裏面

石膏ボード裏面

取付完了

取付完了

取付物をあてがって所定のビスをねじ込みます。

必ず手回しのドライバーでねじ込んでいきます。

ビスがねじ込まれる事により、アンカーが押し広げられ石膏ボードとしっかり固定されます。

天井への使用は出来ないので注意してください。

 

トグラー

トグラー

トグラー

トグラーと付属ピン

トグラーと付属ピン

トグラーと言う商品名の中空構造用アンカーです。

下穴が必要なタイプで、石膏ボード・べニアの中空壁に使用出来ます。

 

トグラーの脚をたたむ

トグラーの脚をたたむ

差し込みます

差し込みます

ドリルで所定の下穴をあけます。

トグラーの開いている脚の部分をたたみ、下穴へ差し込みます。

 

叩いて入れます。

叩いて入れます。

石膏ボード面とフラット

壁面とフラット

手である程度まで差し込んだら玄能等で軽く叩いて、壁面とフラットになるようにします。

 

石膏ボード裏面

石膏ボード裏面

付属のピンで押し出す

付属のピンで押し出す

脚部が開いた状態

脚部が開いた状態

トグラーを下穴に差し込んだだけだと、石膏ボードの裏面に突き出た脚部分が閉じたままの状態です。

付属のピンを差し込み、閉じている脚を押し開いていきます。

少々かたいですが、ピンを玄能などで叩かずに押し込んでいきます。

 

ビスをねじ込む

ビスをねじ込む

石膏ボード裏面

石膏ボード裏面

トグラーによる取付完了

トグラーによる取付完了

取付物をあてがいビスをねじ込んでいきます。

付属のピンで押し出した箇所までネジが届くと、さらにねじ込む事で脚部が石膏ボード側に引き寄せられしっかり固定されます。

押し出した箇所まできちんとビスが到達するように、指定された長さのビスを使用してください。

天井への使用は出来ないので注意してください。

 

アリゲーター

アリゲーター

アリゲーター

アリゲーター 実物

アリゲーター 実物

アリゲーターという商品名の石膏ボード専用のアンカーで、下穴が必要です。

 

アリゲーターを差し込む

アリゲーターを差し込む

壁面とフラットに

壁面とフラットに

所定の大きさの下穴をドリルであけたら、アリゲーターを差し込みます。

壁面とアリゲーターが面(フラット)になるように、押し込みます。(押し込みにくい時は玄能等で軽く叩いて差し込みます。)

 

ネジ締。

ネジ締。

石膏ボード裏面

石膏ボード裏面

取付物をあてがい、手回しのドライバーでビスを締めていきます。

壁裏面に突き出ている部分が徐々に開いていきます。

 

締め付け完了

締め付け完了

取付完了

取付完了

ネジを最後まで締めると、突き出ている部分がしっかりと開いて抜け落ちを防ぎ、アンカーが固定されます。

 

ハイブリッド型。

トリプルグリップ

トリプルグリップ

トリプルグリップ 詳細

トリプルグリップ 詳細

トリプルグリップという商品名のアンカーです。

下穴が必要で、石膏ボードは勿論の事べニア板・コンクリート・ブロックなどの壁面に使用出来ます。

 

差し込みます。

差し込みます

壁面とフラットに

壁面とフラットに

所定の下穴をあけたらトリプルグリップを差し込みます。

壁面とフラットになるよう押し込んでいきます。(押し込みづらい場合は玄能等で軽く叩いで差し込んでいきます。)

 

ねじ込んでいきます

ねじ込んでいきます

壁側へ引き寄せられる

壁側へ引き寄せられる

取付物をあてがいビスをねじ込んでいきます。

壁裏面の突き出した部分が徐々に壁の方へ引き寄せられていきます。

このアンカーはビスのねじ込みにインパクトドライバーを使用出来るので便利です。

 

取付完了

取付完了

食い込み、挟み込み、抜け落ち防止。

食い込み、挟み込み、抜け落ち防止。

さらにビスをねじ込んでいくと、

①アンカーが壁の中で押し広げられ食い込む事で固定。

②壁側にアンカーが引き寄せられることにより折れ広がった羽部が壁を挟み込み固定。

③ビスによって広がった足部でアンカーの抜け落ち防止。

以上の3つの機能で優れた保持力を発揮します。

 

注意点。

下地材との干渉

取付に必要な範囲

取付に必要な範囲

取付に必要な範囲

取付に必要な範囲

アンカー等の取り付けの際、石膏ボード裏面にはアンカーの足や羽が広がる為にある程度の範囲が必要です。

下地材のきわに取り付けてしまうと、アンカーの足や羽が広がりきらず固定出来ないことになります。

下地チェッカーで取付範囲が確保できているか(下地材が干渉してないか)確認してから取付作業を行って下さい。

 

重量物の取り付け

今回紹介したアンカー等でもある程度の重さの物を取り付けることは出来ます。

ですが、基本的に重量物を取り付ける時は下地材に直接ビス等を打ち込んで固定します。

アンカー等に記されている制限重量を守って使用する事が重要です。

 

まとめ

いかがでしたか?

今回は石膏ボードを使用した壁に物を取り付ける際に使用する固定金具について説明いたしました。

ピンタイプのフックは取り外しが出来ますが、アンカータイプは取り外しがほぼ出来ません。

取付金具の制限重量を守って、取付る物が取り外す事があるのかないのか、重さはどのくらいあるのか、壁の素材・構造はどんなものか、以上の点をしっかり確認してから取付作業を行って下さい。

ぜひ参考にしてみてくださいね。

 

この記事を書いている人 - WRITER -
イサ
自宅に小屋を建て木工メインでDIYをしています。家具製作に携わった経験とノウハウを活かしてDIYに関する情報を発信しています。










- Comments -

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

Copyright© 作っちゃう? , 2017 All Rights Reserved.