鉄製品が年月を経て、サビが出ている風合いっていいですよね。
そんなテイストをDIYで再現したい!でもサビ塗装って難しそう…。
今回は、ピッカピカのツールボックスを “サビ塗装” でエイジング加工するやり方を説明します。
用意するもの
道具類
- 普通のスポンジ
- 要らなくなった段ボール
- スプーン(塗料をすくうために使用するので汚れてもいいもの)
- 刷毛・塗料カップ(プライマーがスプレータイプの場合は使用しません)
- ステンシル型・マスキングテープ
塗料
- ターナーミルクペイント・グリーンアーミー
- カンペハピオ・つやけしアレスアーチ・ダークカーキー
- カンペハピオ・つやけしアレスアーチ・アーチカーキー
- カンペハピオ・つやけしアレスアーチ・ブラックブラウン
- ミッチャクロンマルチ(プライマー)
- ターナーミルクペイント・スノーホワイト(ステンシルで使用)
- ターナーミルクペイント・アンティークメディウム(全体的な汚し加工で使用)
下地調整(プライマー塗布)
今回のメイン塗料が、水性の “ターナーミルクペイント” です。
木部にはそのまま塗装する事が出来ますが、金属やプラスチックに塗布すると塗料がはじいてしまい塗る事が出来ません。
使用する塗料と相性が悪い(はじいたり剥がれたりする)素材に塗装する場合には、塗料と素材の間で接着剤の役目をする、“プライマー(シーラー)” を塗る必要があります。
今回使用するプライマーは “ミッチャクロンマルチ” で、幅広い素材に塗布する事が出来ます。
”ミッチャクロンマルチ” は、無色・透明で粘度が低く塗りやすいですが、透明なので塗り残しに注意して刷毛で丁寧に塗布します。
(刷毛などを使用しなくても塗布出来るスプレータイプもあります。)
プライマーはかなり匂いがするので換気をきちんとして安全に作業してください。
今回のメイン塗料は金属と相性が悪い物でしたが、金属に直接塗装できる塗料であれば、プライマー無しで構いません。
メインカラー(ターナーミルクペイント・グリーンアーミー)塗装
今回使用するメイン塗料は “ターナーミルクペイント・グリーンアーミー” (水性塗料)です。
DIYで使用する塗料の中で大人気の “ターナーミルクペイント” 。
ミルク原料を使用した天然由来の塗料で、マットな仕上がりが多くのDIYerに好まれています。
段ボールをパレット代わりにし、少量の塗料をスプーンですくって取り出します。
スポンジに取り出した塗料をなじませます。(あまりベットリ付け過ぎないようにします。)
ツールボックスにスポンジでポンポンと塗布していきます。
3~4回重ね塗りして仕上げていくので、1回で隙間なく全面を塗る必要はありません。
塗りムラや下地が見えていても構いません。
かえって粗さが味になるのでラフにポンポンと塗り進めましょう。
塗りにくい箇所はスポンジを三角に切った物や、要らなくなった歯ブラシなどで塗布すると上手くいきます。
一回目の塗装(表面・内側・裏面)が完了しました。
少し凸凹した質感になっています。
一回目が乾いたら二回目を同じくポンポンと全体に重ね塗りします。
この工程を3~4回繰り返します。
3~4回スポンジでの塗布を行うと、凸凹した表面に仕上がります。
サビ塗装
サビ塗装に使用する塗料は、カンペハピオ・艶消しアレスアーチの各色です。
サビ塗装を再現する際には、艶消し塗料を使用する事がポイントです。
ダークカーキーから塗装していきます。
メインカラーのグリーンアーミーの塗り方と同じ方法でスポンジに塗料をなじませたら、少量をチョンチョンと置くような感じで付けます。
スポンジの塗料が染みていない部分を使って軽くこすったり、ポンポンとなじませます。
サビが出そうな所をイメージしながら塗布していきます。
失敗しても、メインカラー(グリーンアーミー)を上塗りすれば修正が何度でも出来るので、大胆にいきましょう。
次にアーチカーキーを塗装します。
こちらもスポンジを使って、チョンチョン・なじませの工程で進めます。
二色重ねただけでも大分サビ雰囲気が出てきます。
最後にブラックブラウンを塗装します。
黒系の色は少しのせただけでも大分雰囲気が変わるので、スポンジで少量ずつ様子を見ながら塗布していきます。
三色のグラデーションでサビているように見えてきました!
ステンシルを施します。
ステンシルを施します。
今回は市販されているステンシル用の型を使用し、マスキングテープでしっかり固定します。
ステンシルの型はクリアファイルなどを使って自作する事が出来るので色々試してみるのも楽しいです。
塗料は “ターナーミルクペイント・スノーホワイト” を使用し、スポンジで塗布していきます。
スポンジに塗料をなじませポンポンと塗布していきます。
スポンジに含ませる塗料が多いと、ステンシル型の下に塗料が入り込み、にじんだ仕上がりになってしまいます。
少量の塗料を含ませ、塗布する回数を多くし、徐々に塗料をのせていきます。
ステンシル型の端の部分もしっかりと塗布します。
塗料が乾いたら、型をはがして出来上がりです。
ステンシルが入るとよりいい雰囲気になります。
完成。
サビ塗装していない所やステンシルしたところは、エイジング加工していないので、 “ターナーミルクペイント・アンティークメディウム” を使用し、汚しをかけます。
アンティークメディウムはとろみのある茶色の塗料で、古びた風合いをだす事が出来ます。
ウエスなどの布に塗料を少量なじませ、擦り付けるように塗ります。
サビ塗装の完成です。
まとめ
今回は “サビ塗装” が簡単に出来るテクニックを紹介いたしました。
ポンポンと塗ることとサビのグラデーションを表現する所がポイントです。
ホームセンターで手に入る塗料を使用しましたが、“艶消し” 塗料をチョイスする様にしてください。
サビ塗装を上手に仕上げるには “艶消し” 塗料が必須アイテムです。
ぜひ今回のサビテクニックでいろんな物をサビさせてくださいね。