多肉植物などのグリーンのディスプレイにピッタリな海外の “アンティークボトルケース” 。
ボトルを収納する為の細かい仕切りが特徴的ですが、今回は杉材を使用しアンティーク加工を施した ”アンティーク風ボトルケース” を制作します。
仕切り部分に ”相欠き継ぎ” と呼ばれる接合方法を用いて、その加工法(マルノコとスライドマルノコによる2種類の加工法)について説明します。
材料と道具
材料
- 杉プレナー材 13mm×90mm×379mm 2本(側板)
- 杉プレナー材 13mm×90mm×274mm 2本(前後板)
- 杉プレナー材 7mm×70mm×363mm 3本(格子長手)
- 杉プレナー材 7mm×70mm×284mm 4本(格子妻手)
- ラワンべニア 5.5mm×284mm×363mm 1枚(底板)
- 釘
- 木工用接着剤
道具
- マルノコ(マルノコ定規使用) または スライドマルノコ
- トリマー(ストレートビット・ストレートガイド・テンプレットガイド・自作ガイド使用)
- クランプ
- さしがね・スコヤ
- 玄翁・ワイヤーブラシ・鉄工用やすり・千枚通し・サンドペーパー
塗装用具
- ターナーミルクペイント・ビンテージワイン
- ターナーミルクペイント・スノーホワイト
- ステンシル型(スポンジ等ステンシル用具)
- ターナーミルクペイント・ダストメディウム
- ブライワックス・ジャコビーン
- 刷毛・ウエス
相欠き継ぎ
![部材同士お互い切り欠く](https://isamu-f.com/wp-content/uploads/2019/05/20171105_160024-750x562.jpg)
部材同士溝を等しく切り欠く
![溝同士をはめ込む](https://isamu-f.com/wp-content/uploads/2019/05/20171105_160244-750x562.jpg)
溝同士をはめ込む
![相欠き継ぎ](https://isamu-f.com/wp-content/uploads/2019/05/20171105_160339-750x562.jpg)
相欠き継ぎ
”相欠き継ぎ” とは、部材同士溝を等しく切り欠き、溝が向かい合う様にはめ込み接合する継ぎ手の一つです。
建具の格子戸や障子戸に用いられています。
![仕切り部分](https://isamu-f.com/wp-content/uploads/2017/06/874ad1ad791753ae6479356fd7c00845-e1528291924774.jpg)
仕切り部分
![マルノコ](https://isamu-f.com/wp-content/uploads/2018/12/20170908_192758-750x562.jpg)
マルノコ
![スライドマルノコ](https://isamu-f.com/wp-content/uploads/2018/12/20171102_222331-750x562.jpg)
スライドマルノコ
今回はボトルケース内側の仕切り板部分(格子)を相欠き継ぎで組み上げます。
”マルノコ” と ”スライドマルノコ” による相欠き継ぎの加工法を紹介します。
マルノコによる相欠き継ぎの加工方法
![ノコ刃の出を調整](https://isamu-f.com/wp-content/uploads/2017/06/20180603_095235-750x562.jpg)
ノコ刃の出を調整
![試し切り](https://isamu-f.com/wp-content/uploads/2017/06/20180603_100001-750x562.jpg)
試し切り
![試し切りで切削深さを確認](https://isamu-f.com/wp-content/uploads/2017/06/20180603_100702-750x562.jpg)
試し切りで切削深さを確認
相欠き継ぎをする仕切り板は、幅・70mm・厚み・7mm になります。
相欠き継ぎは、接合する部材同士に溝を等しく切り欠くので、深さ35mm・幅7mmの溝をマルノコで加工する事になります。
マルノコの刃の出具合をスコヤ等で確認・設定したら、実際に切削(試し切り)してみます。
切削が正確な深さ(35mm)になっているか確認し、刃の出具合を最終調整します。
![仕切り板の長手方向と妻手方向](https://isamu-f.com/wp-content/uploads/2019/05/c9eecde6f1cf02b225232dce4018e480-e1558608596948.jpg)
仕切り板の長手方向と妻手方向
![同じ方向の仕切り板に墨付け](https://isamu-f.com/wp-content/uploads/2019/05/20180603_094436-750x562.jpg)
同じ方向の仕切り板に墨付け
仕切り板に欠き取る溝の墨付けをします。
墨付け位置がずれない様にする為、同じ方向(長手同士、妻手同士)の仕切り板をまとめて(クランプで固定)墨付けしていきます。
![仕切り板と同じ幅の添え木](https://isamu-f.com/wp-content/uploads/2019/05/6d77aa1ef7667d8ebcfd425fff38413d-e1558609364550.jpg)
仕切り板と同じ幅の添え木
![マルノコの安定](https://isamu-f.com/wp-content/uploads/2017/06/20180603_101017-750x562.jpg)
マルノコの安定
墨付け同様、欠き取る溝がずれない様に同じ方向の仕切り板をまとめて(クランプで固定)切削します。
ただし、仕切り板をまとめただけだとマルノコのベース接地面が狭く、マルノコが不安定になり、正確な切削が出来ません。
仕切り板と同じ幅の添え木で仕切り板を挟み、マルノコのベース接地面を広くする事で、マルノコの安定・正確な切削を出来る様にします。
![マルノコ定規をあてて切削](https://isamu-f.com/wp-content/uploads/2017/06/20180603_101450-750x562.jpg)
マルノコ定規をあてて切削
![左右の墨ぎわを切削](https://isamu-f.com/wp-content/uploads/2017/06/20180603_101638-e1528723234186-750x562.jpg)
左右の墨ぎわを切削
![欠き取り加工完了](https://isamu-f.com/wp-content/uploads/2017/06/20180603_102828-e1528724012682-750x562.jpg)
欠き取り加工完了
マルノコ定規をあて切削していきます。
左右の墨ぎわを正確に切削したら、残った部分もマルノコで(何回かに分けて切削)欠き取ります。
![はまり具合を確認](https://isamu-f.com/wp-content/uploads/2017/06/20180603_174614_Burst01-750x562.jpg)
はまり具合を確認
![仕切り板に欠き取り加工完了](https://isamu-f.com/wp-content/uploads/2017/06/20180603_175250-e1529193526553-750x562.jpg)
仕切り板に欠き取り加工完了
欠き取った溝に仕切り板をはめてみて、はまり具合を確認します。
きつ過ぎた場合は再度マルノコで切削し、微調整します。
仕切り板の長手・妻手全てに、同じ手順で欠き取り加工をします。
![格子状に組んでいきます](https://isamu-f.com/wp-content/uploads/2017/06/20180603_175439-750x562.jpg)
格子状に組んでいきます
![相欠き継ぎによる仕切り板の接合](https://isamu-f.com/wp-content/uploads/2017/06/20180603_175526-750x562.jpg)
相欠き継ぎによる仕切り板の接合
仕切り板の長手・妻手の溝が向かい合う様に組んでいきます。
正確な格子に組めたら、相欠き継ぎの完成です。
欠き取る溝の幅が広い相欠き継ぎの加工法など、マルノコに関しては、マルノコの使い方と構造について詳しくお教えします。 の記事を参照してください。
![](https://isamu-f.com/wp-content/uploads/2017/09/57a50cb8472b80f71807a5793806a364-e1681819880185-750x562.jpg)
スライドマルノコによる相欠き継ぎの加工方法
![ストッパアームとツマミネジ](https://isamu-f.com/wp-content/uploads/2017/06/f5101ebd033e3511a302c32e84230af5-e1529197639700.jpg)
ストッパアームとツマミネジ
スライドマルノコには、”ストッパーアーム” と ”ツマミネジ” が付属しています。
それらの機能(ノコ刃の下限位置調整)を利用して、相欠き継ぎの欠き取り加工を行います。
![ストッパアームを前方に回転させる](https://isamu-f.com/wp-content/uploads/2017/06/1fa4fb118dc27d01469996d9fecd237e-e1529198236403.jpg)
ストッパアームを前方に回転させる
![ノコ刃を押し下げる](https://isamu-f.com/wp-content/uploads/2017/06/610d72caa134ce856ca6b38b49c36876-e1529199304801.jpg)
ノコ刃を押し下げる
ストッパーアームを前方に回転させ、ノコ刃を押し下げていきます。
![ツマミネジがアーム部に突き当たる](https://isamu-f.com/wp-content/uploads/2017/06/552bf3287d5f772413b60ed2e38c442d-e1529199659498.jpg)
ツマミネジがアーム部に突き当たる
![ノコ刃の下限位置](https://isamu-f.com/wp-content/uploads/2017/06/e3ebbc290b33a198dce6fbebaccba0fa-e1529199987704.jpg)
ノコ刃の下限位置
ノコ刃を押し下げていくと、ツマミネジがアーム部に突き当たり、それ以上ノコ刃を押し下げる事ができなくなります。
ツマミネジを回してネジの出具合を変える事で、ノコ刃の下限位置を調整出来る仕組みになっています。
![切削出来ない部分](https://isamu-f.com/wp-content/uploads/2017/06/45072658ad6d15a4f9c933a790b8e9bb-e1529677236325.jpg)
切削出来ない部分
![スペーサーを挟む](https://isamu-f.com/wp-content/uploads/2017/06/37435e756854a840c0cb2be74d0b1cba-e1529327057248.jpg)
スペーサーを挟む
ノコ刃の下限調整機能を使用する際に注意する点が、ノコ刃の下限を上げてしまうと、ノコ刃を前方に最後までスライドさせても、切削出来ない部分がでてしまうところです。
フェンスと加工材(仕切り板)の間にスペーサーを挟み込む事で、切削出来ない部分が無い様にします。
![欠き取る溝の底にノコ刃を合わせる](https://isamu-f.com/wp-content/uploads/2019/05/2366811cb578b79254f002d101a50ade-e1558676626215.jpg)
欠き取る溝の底にノコ刃を合わせる
実際の仕切り板の木口に、欠き取る溝の深さの墨線を引きます。
ツマミネジを回してノコ刃の下限位置を墨線に合わせます。
![試し切り](https://isamu-f.com/wp-content/uploads/2017/06/20180603_171705-750x562.jpg)
試し切り
![切削深さを確認](https://isamu-f.com/wp-content/uploads/2017/06/20180603_171949-e1529327554460-750x562.jpg)
切削深さを確認
仕切り板と同寸の端材を使用し、試し切りをします。
切削深さを確認し、ノコ刃の位置を最終調整します。
![溝切削](https://isamu-f.com/wp-content/uploads/2017/06/20180603_172301-750x562.jpg)
溝切削
![両側の墨ぎわを切削](https://isamu-f.com/wp-content/uploads/2017/06/20180603_172859-750x562.jpg)
両側の墨ぎわを切削
![欠き取り加工完了](https://isamu-f.com/wp-content/uploads/2017/06/20180603_172952-750x562.jpg)
欠き取り加工完了
同じ方向(長手同士、妻手同士)の仕切り板をまとめて(クランプで固定)スライドマルノコにセットして、切削していきます。
欠き取る溝の両側の墨ぎわを先に切削し、残りも欠き取ります。
欠き取った溝に仕切り板をはめてみて、はまり具合を確認し、調整が必要であれば再切削します。
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以降の工程はマルノコでの加工と同様に、すべての仕切り板に欠き取り加工をし、格子に組んだら相欠き継ぎの完成となります。
スライドマルノコの詳しい使い方に関しては スライドマルノコとは?機能と使い方を ”マキタ・LS1014” で説明します。 の記事を参照してください。
![](https://isamu-f.com/wp-content/uploads/2017/11/d8ed515c2f0f92bd173232ad65afab40.jpg)
外枠(前後板・側板)の溝加工
前後板・側板に底板をはめ込む溝を加工
![溝に底板をはめ込む](https://isamu-f.com/wp-content/uploads/2019/05/d1fb7ef54415685acebbdfec1a822f8d-e1558764391367.jpg)
溝に底板をはめ込む
![溝に底板をはめ込んだ状態](https://isamu-f.com/wp-content/uploads/2019/05/02966b3003981ec7e99a0ee755a81882-e1558764637298.jpg)
溝に底板をはめ込んだ状態
ボトルケースの底板は、外枠(前後板・側板)の内側に溝をほり、はめ込んで固定します。
溝ほり加工は、”トリマー” で切削します。
トリマーの詳しい使用法は、トリマーの使い方と構造について詳しく説明します。 の記事を参照してください。
![ストレートガイドとビットの間が10mm](https://isamu-f.com/wp-content/uploads/2017/06/0b5826e188e4c72af3ded98047198f27-e1529406649880.jpg)
ストレートガイドとビットの間が10mm
![トリマーで深さ5mmの溝切削](https://isamu-f.com/wp-content/uploads/2017/06/20180615_144320-e1529407110644-750x562.jpg)
トリマーで深さ5mmの溝切削
底板の厚み(5.5mm)ピッタリの溝をほり、底板をはめ込もうとすると、きつく上手くはまらない場合が多いです。
トリマーには6mmのストレートビット・を装着し、底板の厚みより0.5mmほど幅の広い溝をほります。
溝をほる位置は外枠(前後板・側板)の下端から10mmの位置にする為、ストレートガイドを装着しビットとガイドの間を10mmにセットします。
溝は2回に分けて5mmの深さに切削します。
![底板の溝が露出](https://isamu-f.com/wp-content/uploads/2017/06/1799afd80d361c8f8cefe48e805d9116-e1529502076278.jpg)
底板の溝が露出
![側板の端部を残す](https://isamu-f.com/wp-content/uploads/2017/06/4c4721fb536e7e37cbc70a2bad3b1be6-e1529502664435.jpg)
側板の端部を残す
前後板は溝を端から端へ通してほります。
側板は組み立てた時に木口が表に出る為、端まで溝をほってしまうと、溝が表に露出してしまいます。
溝が露出しない様に、側板の端部を残す様に加工します。
端部を残す溝ほり加工に関しては、北欧風ミニチェストをDIY。箱物家具の作り方、お教えします。 記事内の ”背板溝ほり加工” の欄を参照してください。
![底板のはまる溝加工完了](https://isamu-f.com/wp-content/uploads/2017/06/20180615_145031-750x562.jpg)
底板のはまる溝加工完了
底板をはめ込む溝(前後板は通し溝・側板は端部を残す溝)ほり加工が完成しました。
前後板・側板に仕切り板をはめ込む溝を加工
![外枠にはめ込む](https://isamu-f.com/wp-content/uploads/2019/05/14893551b7c0b3a5d6916051cb72a1a0-e1558769035893.jpg)
外枠にはめ込む
![14箇所を溝ほり](https://isamu-f.com/wp-content/uploads/2019/05/d23a012459c15dd978a1a953c05e1c53-e1558837448150.jpg)
14箇所を溝ほり
格子に組んだ仕切り板の端部は、前後板・側板に溝をほり、はめ込む構造になります。
溝ほり加工は ”トリマー” で行い、前後板に3カ所づつ、側板に4ヶ所づつ、合計14か所ほります。
所定の場所に溝をほる為の墨線を引いておきます。
![自作トリマー定規を固定](https://isamu-f.com/wp-content/uploads/2017/06/20170615_091539-750x562.jpg)
自作トリマーガイドを固定
![トリマーで溝切削](https://isamu-f.com/wp-content/uploads/2017/06/20170615_091745-750x562.jpg)
トリマーで溝切削
溝の墨線に合わせて、自作トリマーガイドを両面テープで固定します。
自作トリマーガイドの作り方など、トリマーの詳しい使い方は、トリマーの使い方と構造について詳しく説明します。 の記事を参照してください。
トリマーにはストレートビットを装着し、自作ガイドにトリマーベースを沿わせて溝切削していきます。
![定規に沿って溝が掘れます](https://isamu-f.com/wp-content/uploads/2017/06/20170615_092109-1-750x562.jpg)
ガイドに沿って溝が掘れます
![溝加工完成](https://isamu-f.com/wp-content/uploads/2017/06/20170615_092236-750x562.jpg)
溝加工完成
自作トリマーガイドにピッタリと沿った溝がほることが出来ます。
溝の深さは5mmとし、2回に分けて切削します。
![仕切り板をはめてみる](https://isamu-f.com/wp-content/uploads/2017/06/20170615_092717-750x562.jpg)
仕切り板をはめてみる
溝ほり加工が出来たら、実際に仕切り板をはめてみて、はまり具合を確認します。
14か所すべての溝を同じ様に加工します。
前・後板に取っ手の穴を切り抜き
![取っ手部分](https://isamu-f.com/wp-content/uploads/2019/05/92ae062d57a830c4d8cd2ca93c1a53fe-e1558691623441.jpg)
取っ手部分
ボトルケースの前後板に取っ手部分の穴を ”トリマー” で切り抜いていきます。
![テンプレート 型板](https://isamu-f.com/wp-content/uploads/2019/05/20170615_092851-1-750x562.jpg)
テンプレート 型板
![テンプレットガイド取り付け](https://isamu-f.com/wp-content/uploads/2017/06/a5a2d02488ccaaa21e12607625a92fdb-e1527513684197.jpg)
テンプレットガイド取り付け
トリマーの ”ならい加工” で取っ手部分を切り抜いていきます。
ならい加工を行うためには、あらかじめテンプレート(型板)を用意し、トリマーにはテンプレットガイドを取り付け、ストレートビットで切削します。
トリマーでのならい加工のやり方等については、トリマーの使い方と構造について詳しく説明します。 の記事を参照してください。
![加工材にテンプレートを固定](https://isamu-f.com/wp-content/uploads/2019/05/20170615_095014-750x562.jpg)
加工材にテンプレートを固定
![トリマーの送り方向](https://isamu-f.com/wp-content/uploads/2017/06/d405ac7a490adae7c98ac1bb6cb582bc-e1527514825464.jpg)
トリマーの送り方向
テンプレートを加工材に両面テープで貼り付け固定します。
トリマーの送り方向は、加工材をビットの左側にしてトリマーを前方へ送っていくのが基本なので、今回の加工におけるトリマーの送り方向は時計回り(右回り)になります。
![トリマー加工](https://isamu-f.com/wp-content/uploads/2017/07/20170615_095247-750x562.jpg)
トリマー加工
![数回に分けて切削します](https://isamu-f.com/wp-content/uploads/2017/07/20170615_095559-e1527515647848-750x562.jpg)
数回に分けて切削します
![切り抜き 完成](https://isamu-f.com/wp-content/uploads/2017/07/20170615_095722-e1527515495340-750x562.jpg)
切り抜き 完成
トリマーの一回の切削は深さ3mm以下にし、何回かに分けて徐々に切削して切り抜きます。
ボトルケース組み立て
![ボトルケース組み立て](https://isamu-f.com/wp-content/uploads/2019/05/KIMG1581-750x562.jpg)
ボトルケース組み立て
底板を前後板・側板の溝にはめ込み、釘と木工用ボンドで箱の枠を組み立てます。
格子に組んだ仕切り板を上からはめ込んで、ボトルケース組み上がりです。
塗装・ステンシル・エイジング加工
組み上がったボトルケースをアンティーク仕上げにする為に、塗装・ステンシルをした後に経年変化(傷・へこみ・汚れ等)を再現するエイジング加工を施します。
塗装とステンシル
![ターナーミルクペイント・ビンテージワイン](https://isamu-f.com/wp-content/uploads/2017/02/20170918_131121-e1515066920883.jpg)
ターナーミルクペイント・ビンテージワイン
![ビンテージワイン塗布](https://isamu-f.com/wp-content/uploads/2017/05/KIMG1591-4-e1497658127609.jpg)
ビンテージワイン塗布
![ビンテージワイン塗布完了](https://isamu-f.com/wp-content/uploads/2017/05/KIMG1592-e1497658182196.jpg)
ビンテージワイン塗布完了
ボトルケースのベース色の ”ターナーミルクペイント・ビンテージワイン” を刷毛で塗装します。
![ターナーミルクペイント・スノーホワイト](https://isamu-f.com/wp-content/uploads/2017/02/20180106_185724-750x562.jpg)
ターナーミルクペイント・スノーホワイト
![市販ステンシル型を固定](https://isamu-f.com/wp-content/uploads/2017/06/20170528_165429-e1529591469473-750x562.jpg)
市販ステンシル型を固定
![ステンシル完成](https://isamu-f.com/wp-content/uploads/2019/05/DSC_0094-750x562.jpg)
ステンシル完成
”ビンテージワイン” が乾いたら、ステンシルの型をマスキングテープ等で固定し、”ターナーミルクペイント・スノーホワイト” でステンシルしていきます。
ステンシルのやり方については、アンティークな木箱をDIY!ステンシルのやり方教えます。 の記事を参照してください。
![](https://isamu-f.com/wp-content/uploads/2017/02/31bda4ac28131988a5f902c5a59d5869.jpg)
エイジング加工
傷やへこみの再現
![エイジング加工で使用する道具](https://isamu-f.com/wp-content/uploads/2017/02/20180130_153144-1-750x562.jpg)
エイジング加工で使用する道具
![玄翁](https://isamu-f.com/wp-content/uploads/2019/05/DSC_0086-750x562.jpg)
玄翁
![サンドペーパー](https://isamu-f.com/wp-content/uploads/2019/05/DSC_0089-750x562.jpg)
サンドペーパー
塗装が完全に乾いたら、傷やへこみを再現していきます。
玄翁・千枚通し・鉄工用やすり・ワイヤーブラシ・サンドペーパーなどを使用し、傷やへこみをつけていきます。
汚れの再現
![ターナーミルクペイント・ダストメディウム](https://isamu-f.com/wp-content/uploads/2017/06/20170618_113357-1-e1497765059109.jpg)
ターナーミルクペイント・ダストメディウム
![ダストメディウム 中身](https://isamu-f.com/wp-content/uploads/2017/06/20170618_113511-e1497765417210.jpg)
ダストメディウム 中身
経年で付いた汚れを塗装する事で再現していきます。
”ターナーミルクペイント・ダストメディウム” を使用し、ほこりをかぶった様な風合いを出していきます。
”ダストメディウム” は少し黄色味がかった乳白色で、粘度が高くドロッとしています。
![ダストメディウム 塗布](https://isamu-f.com/wp-content/uploads/2019/05/20170618_114010-750x562.jpg)
ダストメディウム 塗布
![ダストメディウム 擦り付け](https://isamu-f.com/wp-content/uploads/2019/05/20170618_114054-750x562.jpg)
ダストメディウム 擦り付け
![ダストメディウム塗装完了](https://isamu-f.com/wp-content/uploads/2019/05/20170618_115316-750x562.jpg)
ダストメディウム塗装完了
”ダストメディウム” はウエスなどに少量取、擦り付けるように塗ります。
![ブライワックス・ジャコビーン](https://isamu-f.com/wp-content/uploads/2017/06/20170730_132849-1-e1529593449711-750x562.jpg)
ブライワックス・ジャコビーン
![ブライワックス・ジャコビーン塗布](https://isamu-f.com/wp-content/uploads/2017/06/20170618_114357-3-e1497766577649.jpg)
ブライワックス・ジャコビーン塗布
全体的な汚れには、”ブライワックス・ジャコビーン” を塗布して再現します。
”ブライワックス・ジャコビーン” はウエスに少量取り、すり込んでいくように塗布します。
ブライワックスは蜜蝋を使用したワックスで、塗装に使用したウエス等は放置しておくと、自然発火する恐れがあります。
使用後の塗装用具は必ず水に浸して処理してください。
完成
![アンティーク風ボトルケース](https://isamu-f.com/wp-content/uploads/2017/06/20170611_141748_Burst01-750x562.jpg)
アンティーク風ボトルケース
アンティーク風ボトルケースの完成です。
まとめ
今回は、”相欠き継ぎ” を使った ”アンティーク風ボトルケース” の作り方を紹介しました。
”相欠き継ぎ” は木工DIYにおいて様々な所で使われる基本の接合方法です。
マルノコ・スライドマルノコを使用した2種類の方法を説明しましたが、難易度は高くないのでぜひ習得したい接合方法です。
参考にしてみてくださいね。