植物をディスプレイする時、アンティークな木箱のテイストってとても合いますよね。
でも自分好みの物って中々見つけるのが大変です。
それじゃ~自分で作ってしまおう!そんな方にDIYの基本になる木箱の作り方・ステンシルのやり方をお教えします。
今回作る木箱はこちらです。
材料と道具
材料はすべてホームセンターで調達出来ます。
木材はホームセンターでカットしてもらいましょう。
- 杉材(厚み13mm×幅90mm) 長さ 400mm 2本 長さ 274mm 2本
- ラワンべニア 厚み 5.5mm× 幅 300mm × 長さ 400mm 1枚
- 釘 32ミリ
- 木工用接着剤
- ウエス
あったらいいねも含め以下の道具を使います。
- 電動ドライバー
- 玄翁(金槌)
- さしがね(墨付け)
- 釘締
- インテリアバール(釘抜き)
- ドリルビット(鉄工用) 1.5mm
木箱の枠部分の組み立て
400mmの長い材から274mmの短い材へ各角2ヶ所ずつ釘打ちして、木箱の枠部分を組み立て固定していきます。
直接釘を打ち込むと材料が割れてしまう恐れがあるので、電動ドライバーに1.5mm(釘の太さより少し細目)のドリルビットを装着して下穴をあけておきます。
下穴の深さは、釘を打ち込んだ際に部材のズレを起こさないように、短い部材にも5mm程度下穴があく深さにします。
ドリルビットにマスキングテープで深さの目印をつけておくと、下穴が深すぎたり浅すぎたりせず一定の深さであけることが出来ます。
下穴を斜めにあけてしまうと、釘も斜めになって突き出てしまう可能性があります。
電動ドライバーをしっかり保持し、真っ直ぐ垂直に下穴をあけるよう慎重に作業してください。
木工用接着剤を塗布し、釘を打ち込んでいきます。
釘は、接合する部材の板厚の2.5~3倍程度(この場合400mmの部材の板厚13mmが対象)の長さのものを使用するのが基本となります。
釘を打ち込むと木工用接着剤がはみ出てくるので、水で濡らしたウエスでしっかり拭き取っておきます。
底板の取り付け
四方を釘打ちし枠が出来たら底板(ラワンべニア)をつけます。
接着面に木工用接着剤をつけ14か所に釘打ちします。
玄翁で釘の打ち込みを行うと、釘の頭が部材に完全には沈み込まず、出っ張ってしまうことがあります。
底板をとめる釘は少しでも頭が出ていると、木箱の底が接する場所に傷をつけてしまいます。
釘締という道具を使用し、釘の頭を底板の内側に食い込ませます。
釘締の先端を釘の頭にあてがいます。
玄翁で釘締の上部を叩き、釘の頭を底板の内側に沈め込みます。
木工用接着剤がはみ出た場合は、濡らしたウエスで拭き取ります。
ベースとなる木箱が出来あがりました。
ステンシルのやり方
ステンシルのやり方には色々ありますが、失敗が少ないスポンジを使用するやり方を紹介します。
用意する物
- 塗料(ターナーミルクペイント・スノーホワイト)
- スポンジ(ごく一般的な物)
- 塗料をすくいだす物(要らなくなったスプーンなど)
- 段ボール(パレット代わり)
- ステンシルの型(今回は市販の物を使用)
- マスキングテープ
ステンシルする場所に型をマスキングテープで貼り付けます。
なるべく型が浮き上がらないように、木箱に密着させ固定します。
パレット代わりの段ボールの上に塗料を少量すくい、取り出します。
取り出した塗料を少量スポンジになじませます。
スポンジをポンポンと動かして塗布していきます。
塗料を一度に多く塗布してしまうと、ステンシルの型と木箱の間に余分な塗料が入り込んでにじみ、型どうりの塗装が出来ません。
少量を何回かに分けて塗布し、徐々に型全体に塗料を行きわたらせるのが上手くいくコツです。
数回かけてステンシルの型の端まできっちり塗装します。
塗料が乾燥したら型を取り外しステンシルの完成です。
エイジング加工とオイル塗装
木箱にエイジング加工を施します。
エイジング加工とは、経年変化(風雨にさらされた風合いや、傷やへこみなど)した状態を再現する加工です。
用意する物
- 鉄工用やすり・玄能・千枚通し・ワイヤーブラシ・サンドペーパーなど
- ESHA・カラーオイル・オーク
- ESHA・カラーオイル・エボニー
- 刷毛
- ウエス
- ゴム手袋
- 取っ手用金物
- カンペハピオ・つやけしアレスアーチ・アーチカーキー
鉄工用やすり・玄能・千枚通し・ワイヤーブラシ・サンドペーパーなどを使用し、傷やへこみを再現します。
ターナー色彩社の “ESHA(エシャ)・カラーオイル・オーク” を使用しオイル塗装をしていきます。
オイル塗装(オイルフィニッシュともいう)はオイル塗料が木材の表面にはほとんど被膜を作らず、内部に浸透し固まる事で木材を保護します。
オイル塗料は天然の植物油を主原料とし、環境に優しい無害なものが多いです。
よく攪拌した塗料を刷毛で薄めに塗布します。
塗布後10~30分後に、表面のオイル塗料をウエスでしっかりと拭き取ります。
ステンシルした所は新しいウエスで綺麗にふき取ります。
オイル塗装をして上からステンシルをすると、オイル成分が邪魔をしてステンシルの塗料が定着しない為、今回はステンシルした後から下地のオイル塗装をしています。
使用したウエス・刷毛など塗料の付着したものはそのままにしておくと自然発火する恐れがあるので水に浸けて廃棄してください。
半日ほど乾燥させます。
カラーオイル・オークより濃い色の “ESHA・カラーオイル・エボニー” を使用し、汚れをプラスします。
ウエスにオイル塗料を少量取り、汚れそうな場所に塗布し、馴染ませます。
塗装が終わったら、取っ手を取り付けます。
新品の取っ手なのでサビ塗装を施します。
サンドペーパーをかけた後、スポンジを使ってサビを再現する塗料(今回はカンペハピオ・つやけしアレスアーチ・アーチカーキーを使用。)をポンポンと塗布します。
サビ塗装に関して詳しくは、”サビ塗装” が意外と簡単に出来る!そのやり方とは? の記事を参照してください。
サビ塗装が完了したら、取っ手をつけます。
木箱の完成
ステンシルとエイジング加工を施した木箱の完成です。
まとめ
今回はDIYの基本となる木箱の作り方とステンシルのやり方について説明いたしました。
“箱” を作る事はDIYの基礎となるので、丁寧に作り上げることを意識してください。
木箱は色々なアレンジが出来ます。
ステンシルは色々なやり方がありますが、スポンジを使用したやり方が失敗しずらいと思います。
スポンジはサビ塗装や鉄の様な風合いをだす際にも使用すると上手く塗装できるのでおススメです。
ステンシルの型はクリアファイルなどを使用してオリジナルの型を作ることも出来ます。
参考にしてみてくださいね。