DIYでモノ作りしてみたいけど、何から作ったらいいのか分からない。
道具もあまり使った事が無い・・・。
そんなDIY初心者でも簡単に出来るアンティーク風木製フォトフレームの作り方をお教えします。
今回作るフォトフレームはこちらです。

ひび割れを再現

ほこりをかぶった雰囲気を再現
材料と道具。
今回必要な材料等はすべてホームセンターで調達する事が出来ます。
フレーム材料
- エゾ松材 厚み・12mm×幅・30mm

各サイズ

重ねしろ
フレーム材(エゾ松材)の長さは飾る物のサイズによって異なります。
飾る物がフォトフレームから外れない様に、重ねしろを上下左右に3mm取ります。
- 写真L判の場合 長さ・181mm 2本 83mm 2本
- はがきの場合 長さ・202mm 2本 94mm 2本
- ヒノキ材 厚み・2mm×幅・20mm×長さ・600mm (カッターでカット出来ます)
- 丸棒 直径・8mm×長さ・50mm 2本
- 木工用接着剤
- ウエス(要らなくなった布等で構いません)

額金具

三角吊り金具
- 額金具(飾る物を外れなくする)
- 三角吊り金具(フォトフレームを吊るす)
- ドライバー
- ドリルドライバー
- ダボ錐(8mm)
- 玄翁
- 鉄工やすり
塗装用品
- ターナーミルクペイント・インクブラック
- ターナーミルクペイント・スノーホワイト
- ターナーミルクペイント・アンティークメディウム
- ターナーミルクペイント・ビンテージワイン
- ターナーミルクペイント・ダストメディウム
- 液状のり
- 刷毛・塗料カップ・サンドペーパー(番手#180程度)・ウエス
フレーム部接着

木工用接着剤を塗布

木工用接着剤はみ出ます
フォトフレームのフレーム部材を接着し、組み立てていきます。
短い材を長い材で挟むようにして、接着します。
木工用接着剤を塗布し、ズレの無い様にグッと押し付けます。
木工用接着剤がはみ出ますので、水で濡らしたウエスでしっかりと拭き取ります。
2~3時間待ちます。
フォトフレーム裏面の加工

まわりをなぞります。

実物の墨線
フォトフレームの裏面に飾る現物を実際に収まる位置に置き、鉛筆でまわりをなぞります。
フォトフレームの内側から3mmの重ねしろをとった位置と現物の墨線が一致していることを確認します。

接着位置

ヒノキ材取付位置・寸法
ヒノキ材(2×20)に木工用接着剤を付け長い材と短い材をまたぐように接着していきます。
フレームの長い材と短い材をまたぐヒノキ材は、フレームの外寸より10mmほど短い寸法にカット、長い材のみに接着するヒノキ材はフレームの内寸と同じ寸法にカットします。(カッターでカット出来ます。)
鉛筆で書いた墨線より0.5mm程度外側にずらした位置に接着します。(飾る物のサイズピッタリに接着してしまうと、少しのずれでもはまらなくなってしまうため、余白をとります。)
上から重し(辞典などのある程度重さがあるもの)を乗せ、フレームとヒノキ材を圧着します。
圧着時間は2~3時間でも構いませんが、丸一日圧着した方がしっかり接着出来ます。
壁掛けタイプ

額金具・三角吊金具取り付け

フォトフレーム完成。
壁掛けタイプの場合は、裏面に額金具と三角吊金具をドライバーでネジ止めし取り付けたら完成です。
写真立てタイプ

8mm径丸棒・長さ50mmを2本用意

フレーム端から15mm内側の位置に印付け

2か所に印付け
写真立てタイプの場合は、裏面にフォトフレームを支える丸棒を取り付けます。
8mm径の丸棒を50mmにカットしたものを2本用意します。
フォトフレーム裏側・四隅の内の2か所へ、丸棒を取り付ける為の穴の位置を印しておきます。
(穴の印は、フレーム外側端から15mm内側の位置になります。)

ダボ錐で穴を開ける

深さ10mmの穴をあける
ダボ錐をドリルドライバーに装着し、印の位置に深さ10mmの穴を開けます。

丸棒取付完了

写真立てタイプ完成

写真立てタイプ・背面
丸棒に接着剤を塗布し、穴へ玄翁で打ち込んでいきます。
丸棒を2本取り付け(額金具も壁掛けタイプ同様に取り付ける)たら、写真立てタイプの完成です。
エイジング塗装。
出来あがった無塗装のフォトフレームに2種類のエイジング塗装(塗装のひび割れや汚れ、傷などの経年変化を再現する塗装)をしていきます。

サンドペーパーがけ
塗装を始める前に、フォトフレーム全体・角の部分をサンドペーパーで軽く研磨しておきます。
液状のりを使用した “クラッキング塗装(ひび割れ)
塗装が経年変化でひび割れてくるのを再現する “クラッキング塗装” をしていきます。
ひび割れを起こす専用塗料がありますが、今回は細かなひび割れを再現できる液状のりを使用した方法を紹介します。

ターナーミルクペイント・インクブラック

インクブラック塗布

インクブラック塗装完了
下地となる “ターナーミルクペイント・インクブラック” を塗装していきます。
今回メインで使用する ”ターナーミルクペイント” は、マットな仕上がりでDIYerの間では大人気の塗料です。
下地なので一回塗り(通常は二回塗り)で隙間・ムラ無く塗ります。
10分~20分ほど乾燥させます。

液状のり

液体のりに水を加える
液状のり・1に対し、水・1を加えて混ぜ合わせます。

水で溶いた液状のりを塗布

液状のり塗布完了
水で溶いた液状のりを下地塗料のうえへ塗装していきます。

ターナーミルクペイント・スノーホワイト

スノーホワイト塗布

割れてきます。
液体のりが乾いたら、上塗り塗料の “ターナーミルクペイント・スノーホワイト” を塗装していきます。
上塗り塗料は塗り直したり、重ね塗りをするとうまくひび割れが起こらなくなるので、塗り始めたらなるべく止まることなく端まで塗り切ってください。
塗り終わるとすぐにひび割れてきます。

サンドペーパーがけ
上塗り塗料が乾いたら、サンドペーパーで角を丸めたり傷をつけたりしてエイジング加工します。

アンティークメディウム

アンティークメディウム中身
汚しをつける為に、 “ターナーミルクペイント・アンティークメディウム” を使用します。
アンティークメディウムは茶色の塗料で、ウェスで擦り付ける様に塗る事で、年代物のような雰囲気を出すことが出来ます。

ウエスで擦り付ける

汚し塗装完了
注意すべき点は、少しずつ薄めに塗りながら徐々に好みの雰囲気に塗装していく事です。
汚し具合によって全体の雰囲気がガラッと変わるので、いきなり濃く塗るのではなく、全体を見ながら塗り重ねていきます。
“ターナーミルクペイント・ダストメディウム” で、ほこりをかぶった様な古びた雰囲気にします。

ターナーミルクペイント・ビンテージワイン

ビンテージワイン塗布

ビンテージワイン2度塗り
ベースとなる “ターナーミルクペイント・ビンテージワイン” を塗装していきます。
隙間・ムラ無く2度塗りします。
1回目の塗装が完全に乾いてから2度目を塗ってください。

鉄工やすり

鉄工やすりでエイジング加工

サンドペーパーでエイジング加工
塗装が乾いたら、傷などをつけエイジング加工をしていきます。
鉄工やすりを使用し、角などを粗く傷つけます。
サンドペーパーを使用し、鉄工やすりでつけた傷跡や毛羽立ちをならし、全体に細かい傷をつけます。

ウエスで少量ずつ塗布

塗装詳細

アンティークメディウム塗装終了
“ターナーミルクペイント・アンティークメディウム” を塗布し汚れを表現していきます。
ベース色が濃い色なので分かりずらいですが、鉄工やすり等で塗装が剥げた所などに塗布します。

ダストメディウム

ダストメディウム中身
“ターナーミルクペイント・ダストメディウム” を使用し、エイジング塗装をしていきます。
ダストメディウムはうすいベージュ色でとろみがある塗料で、ほこりをかぶった様な感じを再現します。

ウエスで塗布

ウエスで擦り付ける

ダストメディウム塗装完了
ダストメディウムをウエスに少量取り、擦り付ける様に塗布します。
アンティークメディウムと一緒で、少しずつ擦り付けながら塗布し、全体のバランスを見ながら調整していきます。
完成。
ポストカードを入れて完成です。
まとめ
今回はDIY初心者でも簡単に出来るアンティーク風木製フォトフレームの作り方について説明しました。
極力工具を使用せず、木工用接着剤を使用する方法なのでDIY初心者でも簡単に出来ます。
さらにアンティーク風に塗装する事によって、グッと雰囲気が良いフォトフレームにする事が出来ます。
今回は液状のりを使用しましたが、塗料メーカーからクラック塗料が出ていてより大きなひび割れを再現できます。
ぜひ参考にしてみてくださいね。